ギャグとシリアスが混在した漫画が大好きなマサムネです。
今回は野田サトル先生のアニメ化もされた漫画「ゴールデンカムイ」について語っていきたいと思います。
本作の登場人物の一人である新選組の土方歳三は、戦国時代から続く徳川家康の開いた幕府側の人物であり、所持している刀も名刀である事から、マサムネのテンションがハチ切れそうな人物です。
この記事では実在した土方歳三や愛刀の和泉守兼定についてお伝えしますので、ゴールデンカムイと共に日本の歴史についても深めて行って頂ければと思います。
まずはゴールデンカムイがどんな作品なのかご紹介していきますね。
ゴールデンカムイってどんな作品なの?
ゴールデンカムイは美味しそうなアイヌの食事と、旧幕府や新政府、ロシアなどによるアイヌの隠し金塊をめぐった戦いを描いた作品です。
多様なギャグを交えつつも、登場人物の心情や戦いはシリアスに描かれており、それぞれに涙無くては語れない過去もあったりするので、マサムネの大好物な漫画なのです。
それぞれの勢力の思惑に巻き込まれたアイヌの人々が、虐げられるのではなく強く、時には優しく生き抜いていく様は胸が熱くなります。
そんな魅力的なゴールデンカムイの登場人物の中には、実在した人物もいるのですが、今回はその一人である土方歳三について語っていきたいと思います。
土方歳三と愛刀である和泉守兼定はどんなだったの?
ゴールデンカムイでは網走刑務所に収監されていた犯罪者の一人として土方歳三は登場します。
刀の腕は超一流なのは変わらずに箱館戦争で生き残った設定の為、年を取とってマサムネの好きなイケメン老人になっています。
愛刀である和泉守兼定も作中で押収されていましたが、貸金庫を襲ってしっかり取り返し、元新選組の永倉新八と共に老人ながら暴れまわります。
では実在の土方歳三とはどの辺が違っているのでしょうか。
実在の土方歳三との違いは?
ゴールデンカムイの土方歳三は史実をもとに描かれています。
どの辺からそう思うのかというと土方は農家の出であり、薬売りをしながら剣術の修行をしていました。
ゴールデンカムイの中でも、農民が幕府に忠義を尽くしているのに武士が新政府軍に寝返ったと犬童四郎助を批判するシーンがあったり、関谷輪一郎に毒物の解毒の知識として薬売りをしていた事を披露しているシーンもあり、史実の土方歳三をもとにしているのは間違いありません。
また土方歳三は子供のころは手が付けられないバラガキ(イバラのように人を傷つけるガキ)と呼ばれていたのですが、作中でも永倉新八が土方をバラガキと呼んでいます。
ゴールデンカムイの土方歳三との大きな違いは、箱館戦争で流れ弾によって亡くなっているという事です。
ゴールデンカムイでは、この箱館戦争を生き残った設定で、アイヌの金塊を使って蝦夷共和国(戦争時に土方たちが実際につくっていた国)を復活させる為に戦っています。
ゴールデンカムイの土方歳三は史実と同様の人生を歩みながらも、戦争で死ぬことなく生き続けたifの土方歳三なのです。
愛刀の和泉守兼定ってどんな刀なの?
ゴールデンカムイの作中でちょくちょく登場する土方歳三の刀ですが、和泉守兼定という実在する刀です。
銀行の貸金庫から強奪した後に、人を斬るだけでなくチタタプ(アイヌの料理)に使われたりと大活躍します。
実在の和泉守兼定は東京都日野市にある土方歳三資料館に保管されているので、実際に目にする事ができます。
(土方歳三博物館は月に2日しか開館しないから行く前に確認してね)
和泉守兼定は室町時代の刀である関兼定と江戸時代の会津兼定に分ける事が出来ますが、土方歳三の刀は会津兼定の11代目の作品です。
ただし近藤勇が佐藤五郎に宛てて書いた書状の中に、和泉守兼定について書かれた項目があるのですが、関兼定の特徴が書かれていた為、関兼定の2代目の作も所持していたのでは?と言われています。
もしかしたらゴールデンカムイの中でも、2本目の和泉守兼定が出てくるかもしれませんね!
アイヌの食事がとても美味そうでヒンナヒンナ
ゴールデンカムイはアイヌの料理が沢山出てきますが、登場人物がホントーに美味しそうに食べるので読んでいるとお腹が減ってきます
なかでも頻繁に登場するのがチタタプという料理です。
チタタプ、チタタプと唱えながら小刀でシャケやクマ、シカなどの肉を叩いてグッチャグチャにしたものを食べる料理で、焼く前のハンバーグやユッケ、なめろうなんかを想像してもらうと分かりやすいかも。
チタタプの言葉の意味は、我々がたくさん(細かく)叩いたもので、料理の見た目まんまですね。
酒の肴としても良さそうですが、現代に生きる私たちには寄生虫や肝炎などの危険性が高いので、間違っても家で再現してはいけません。
ちなみにオハウ(汁もの)というチタタプをつみれの様にして、行者ニンニクなどの葉物と一緒に煮込んだ鍋も有りますが、こちらの方が更に美味しそうです。
アイヌ料理としてはそのまま素材の味(血や骨からの塩分や出汁ね)を生かして食べるのですが、ストーリーが進むにつれて味噌をオハウの中に入れて食べる始めます。
アイヌのアシリパさんや軍人の杉本が味噌を入れる事で、より一層美味しそうに食べていて、毎回マサムネはヨダレを垂らしながら見ています。
またアシリパさんは獲物の脳みそをスプーンですくって生のまま食べる事をこよなく愛していますが、これはハードル高すぎてマサムネでも美味しそうとは思えませんでした。
杉本も最初の数回は引いて食べる事を拒否しましたが、途中からはヒンナヒンナ言いながら食べているので慣れなんでしょうね。(ヒンナとは食べ物に感謝を表す言葉です)
実際にこの手の狩猟で得た素材を、美味しく食べてみたい!と思ったあなた!
ジビエ料理を提供しているお店では食べる事が出来るので、お近くで探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はゴールデンカムイについて語ってみました。
ストーリも勿論面白いのですが、登場人物が個性的かつ魅力的な人物ばかりなので、興味が出てきたのであればお試しあれ。
なかでも脱走王、白石由竹の色々な表情と谷垣の過去や写真、ラッコ鍋の回は必見です!
土方歳三もゴールデンカムイをはじめ多くの漫画やゲームに登場しているので、歴史に詳しくなくても知っている人は多いかと思います。
今回のマサムネの記事で日本史や実在の土方歳三についても興味を持って頂ければ嬉しいです。
ではまた別の記事でお会いしましょう。マサムネでした。