どろろを戦国武将マニアが語る!百鬼丸の刀は名前あるの?の巻

腕から刀が出てきたらちょーカッコいいのにと、子供のころに妄想していたマサムネです。

今回のテーマは手塚治虫先生の漫画「どろろ」について。

 

どろろは手塚治虫先生の作品でもとりわけダークな物語で、連載当時は子供から人気が得られなかったとか。

まさか後の世でそのダークな設定が、大きなお友達から称賛されるとは思わなかったでしょうね。

 

では、どろろについて主人公百鬼丸の刀の話を交えながら語っていきます。

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どろろはどんな作品なの?

手塚治虫先生が週刊少年サンデーと冒険王で連載した作品で、戦国時代(室町)を舞台に、百鬼丸と盗人のどろろが、魔物に奪われた百鬼丸の体を取り戻していくお話です。

百鬼丸の体は48個に分けられてしまい、所持している魔物を倒すことで取り戻せるというゲーム化もしやすそうな設定です。

 

魍魎戦記MADARAも「どろろ」から設定を持ってきていて、義手や義足に武器が仕込まれてたり、体の部位が奪われたりします。

どろろというタイトルは、子供が泥棒のことを「どろろう」と言った事に由来するとか。

 

斬新なテーマで書いたこの作品は当時では受け入れられず、旅の途中に打ち切り状態で連載を終了してしまいます。

その後、アニメ化や単行本化に伴い、講談社の手塚治虫漫画全集版で修正、加筆の末、一応の完結をみたのです。

 

どろろはリメイクも多数行われていて、原作で全ての体の部位を取り戻していない事から、映画やゲーム、2019年に放送されたアニメなどで展開や設定が違っているのも特徴です。

マサムネ
映画のどろろはリメイクの枠を飛び越えて、戦国時代どころか異世界の話になってるぜ!

どろろの登場人物は実在する?

どろろの時代設定は戦国時代なので、実在する人物が居てもおかしくないのでは?などと考えたマサムネです。

 

調べてみましたが、さすがに百鬼丸やどろろが存在したかは分かりませんでしたが、実在する人物を見つけることができました!

百鬼丸の父である醍醐景光が仕えていた、富樫政親は実在したのです。

 

富樫政親がどう言った人物かと申しますと、加賀(石川県南部)の守護大名で、一度は弟との争いに負けて失脚しますが、本願寺の力を借りて元の地位に返り咲きます。

ですが本願寺との確執がもとで本願寺お得意の一揆(加賀一向一揆)により、自害しました。

 

この富樫政親は作中では姿を見せる事はありませんが、史実での一揆によって滅ぼされる姿は醍醐景光の最後と重なって見えませんか?

そう考えると醍醐景光は富樫政親をモデルにしたのかもしれませんね。

マサムネ
この後、加賀の国は百姓の持ちたる国と言われて100年近く一揆が続いたんだぜ!
マサムネは一揆というとファミコンの「いっき」を思い出すぜ!
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百鬼丸の刀の名前を大胆予想!

どろろが欲しがった百鬼丸の腕に仕込まれた刀は、原作では名前が出てきません。
百鬼丸を育てた医者の寿海が侍大将から受け取った刀とだけ書かれています。
でも手塚治虫先生のことだから、何かしらモデルとなる刀があるのではと思った次第です。

 

そこでどろろの時代背景や旅をした場所を調査して、どんな刀が仕込まれていたか考えてみたいと思います。

まずどろろの時代設定は戦国時代(室町)とだけ書かれています。
何か基準になる情報が無いか探したところ、上記の様に百鬼丸の父親である醍醐景光が仕えていた富樫政親が実在する事がわかりました。

なので政親が生きた時代からどろろの時代設定を割り出すと、政親の最初の戦である1458年ごろから亡くなった1488年までと考えられます。(Wikiより)

 

また、どろろ達の旅で戦で疲弊した人たちが多く描かれている事と、どろろが親である火袋たちと旅をしていた時に、国を大きく二つに分けた戦いがあったとも言っているので、この頃にあった大きな戦は応仁の乱の事だと予想できます。

応仁の乱は1467年から1478年までなので、どろろの時代に該当するのは応仁の乱の開始1467年から政親の亡くなる1488年ごろではないでしょうか。

 

次は旅をした場所について考えていきましょう。
富樫家は加賀国の守護大名だったので、舞台は加賀という事になります。
これはアッサリと判明しますね。

また醍醐景光は「ばんもんの巻」で朝倉領との国境にある一の砦を守っていたので、加賀でも越前よりだと分かります。

 

さらに実在する朝倉というキーワードからも、時代が更に絞れると思い、越前が朝倉領になった時期を調べてみました。

朝倉家が当時の守護だった斯波家に代わって越前の守護になったのは、応仁の乱の功績によるものなので、朝倉領と呼ばれるのは少なくとも応仁の乱終戦後と考えられます。

 

その上、「妖刀の巻」で登場した似蛭を持った田之介が「戦が終わったがこの刀は血の味を~」とも言っているので、どろろの百鬼丸たちが旅をした時代は応仁の乱終戦の1478年から政親が無くなる1488年の間の話ではないでしょうか!

まとめますと以下の様になります。

場所:加賀の越前寄り
時代:1478年~1488年ごろ

 

これらの情報から1478年~1488年に加賀付近で活躍した刀工を考えると、藤島友重が該当します。

藤島友重は情報が少なく、もとは山城(京都)の来という刀鍛冶の派閥の一部が、加賀に移住したところから始まると言われ、山城の技巧が藤島友重にも見られるとの事。

 

どろろの作中では、百鬼丸の刀はゾクっとするぐらいの名刀などと何度か言われているので、来の流れをくむ藤島友重は可能性が高いと言えます。

 

という事でマサムネの予想では、百鬼丸の腕に仕込まれた刀の名前は、藤島友重だという結論に至りました!

マサムネ
映画のどろろだと、刀の名前が百鬼丸とか言われてた気がするぜ!
友重の方がしっくりくるな!
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まとめ

今回は戦国時代を舞台にした「どろろ」を違った角度から楽しむ記事にしてみました。

マサムネも漫画を読んでいるだけだと気にならなかった事も、時代背景を考えながら読むことで再度どろろを楽しむことができました。

 

どろろを見たことがないあなたも興味が湧いたのであれば、リメイクされたアニメから触れてみると入りやすいかもしれませんよ。

 

では、また別の記事でお会いしましょう。マサムネでした。

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